ダリアンの鉄鉱石先物相場が3日連続で上昇し、中国の鋼材需要の好調さと供給がタイトになる見通しが支援材料となった。一方、シンガポールでは、鉄鉱石のベンチマーク価格は3日連続で上昇後、反落している。中国の建設シーズンに鋼材需要が上昇することが期待されている一方、国内の鉄鋼生産制限や規制リスクが価格を押し下げるとの見方もある。また、中国当局が鉄鉱石価格の上昇に警告を発し、市場投機や買占めに注意するように呼びかけていることから、投資家は慎重な姿勢を見せている。
今回の鉄鉱石の値動きは、中国の鋼鉄需要が確固たるものであることを示しており、Huatai Futuresアナリストは、現在の鉄鉱石の消費は「強固な需要に支えられている」と評価している。一方で、中国が環境規制を強化していることもあり、ブラックスミス・インテリジェンスのデータによると、中国の港湾在庫は2月初旬以来の低水準にあり、ブラジルからの鉄鉱石輸出も今月は低調となっている。このように、市場には供給面のタイトさが意識されている。
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一方、上海先物取引所の鋼材先物相場は、リバーが0.2%、ホットロールコイルが0.5%、ワイヤーロッドが0.9%上昇した一方、ステンレス鋼は1.7%下落した。ダリアン取引所では、コーキング炭は0.1%上昇したが、コークスは1%下げた。
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