中国のクリエイターたちは、AIのMidjourneyを使ってレトロな都市の「写真」を生成している。MIT Technology Reviewのニュースレター「China Report」によると、数多くのアーティストやクリエーターたちによって、中国のノスタルジックな写真がAIの力を借りて作られている。これらの写真は、細部に誤りがあるものの、人間の指の数や中国の文字の形状など、非常にリアルであり、多くのSNSのフォロワーたちを驚かせている。
Midjourneyで生成されたZhang Haijunの写真は、1990年代の重慶市のものではない。ある日、彼はMidjourneyという画像生成のAIプログラムを使い、重慶市内を歩いていたストリートフォトグラファーである。このAI画像は、人間の手足の数や中国の文字の形状などの細かい誤りがあるものの、リアルであり、多くのSNSのフォロワーたちを驚かせている。Zhang Haijunは、Midjourneyを約200ドル以上の年間料金で使用し、異なるテーマの新しいレトロな写真を生成している。それぞれのテーマについて中国語で説明をし、翻訳ツールを使って英語に翻訳し、Midjourneyに与え、理想的な結果を得るために約20分かけて調整している。
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AIを使った芸術家の中には、実際の写真発見からインスピレーションを得た人もいる。Instagramなどでコミュニティを作り、西洋的な枠組みから解放された記憶を再構築する若者たちが、ヒストリカル写真を集めたり、キュレーションしたりしている。フランス人アーティストのトーマス・ソヴァンが立ち上げた『北京シルバーマイン』というプロジェクトは、北京のリサイクル工場から1985年ごろの廃棄されたカラーフィルムネガを850,000枚救い出したものだ。UIデザイナーで写真家のKim Wangさんは、Midjourneyを使って1980年代と1990年代の中国の写真を作成し、杭州市がテックハブとなり、アリババ、Hikvision、NetEaseなどの多くの中国企業が本拠地として拡大する前の杭州の様子を再現したかったという。
このAIによる写真生成は、最近Midjourneyの重大なアップデートによって大きな話題となっている。最新バージョンのバージョン5では、これまでにないほど人間の手を生成することができるようになり、さまざまな撮影スタイルをシミュレートすることができるようになった。以前のバージョンでは、誤った照明のために生成された写真がイラストのように見えたことがあった。また、新しいバージョンのMidjourneyは、アジア人の顔のステレオタイプではなく、より本格的な顔の写真を生成できるようになっている。
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